オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ 厚労省情報

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FORTH(厚労省)情報
第31回オリンピック競技会が2016年8月5日から8月21日にかけて、また、第15回パラリンピック競技会が2016年9月7日から9月18日にかけて、ブラジル・リオデジャネイロで開催される予定です
。一方、ブラジルには一部に黄熱の予防接種が推奨される地域があります。渡航観戦が良き思い出となるように、黄熱防接種において注意していただきたいことをご案内します。

◆黄熱予防接種の必要性の確認を!

 ブラジルに渡航する場合、渡航地域および経由する国と地域によっては、黄熱の予防接種が推奨されており、予防接種国際証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。
 渡航が決まったら、黄熱の予防接種を必要とするかを確認してください。ブラジルへ入国の後に訪れた国では提示を求められることがあります。接種の必要性の有無は、訪れる国の判断になるので、曖昧な場合はその国の領事館または大使館に確認してください 。
予防接種を行うことが決まったら、接種の準備をしましょう。その際、以下の点に注意が必要です。

 ● 黄熱の予防接種は接種機関以外では接種できません
 ※黄熱ワクチンは5人用の製剤のみが利用可能であることや国際的な証明書を交付しなければならないことから、全国24か所の接種機関(平成27年2月現在)のみで実施していますので、注意してください。
 ●?黄熱の予防接種は予約制です。早めに予約をしてください。
 ※希望者が多い場合は、希望日に接種できないことがあります特に渡航のピーク時期は予約できないことがあります。

 ● 黄熱の予防接種証明書は、接種10日後から10年間有効です。
 ※?平成28年7月11日より黄熱予防接種証明書イエローカードの有効期限が生涯有効となります。すでに有効期限の過ぎた証明書も7月11日以降は自動的に生涯有効の証明書となります。

黄熱」?予防接種国際証明書(イエローカード)のまとめ

○ 「黄熱」とは、熱帯アフリカと中南米地域で発生がみられる蚊を媒介して感染する感染症です。発症すると、発熱、寒気、頭痛、吐き気などの症状を伴い、場合によっては死に至ることもあります。
○?世界保健機関(WHO)は、流行地域に行く場合には、あらかじめ予防接種を受けてから渡航することを推奨しています
○ ブラジルでは、入国する際に予防接種国際証明書(イエローカード)は求められませんが、流行地域に渡航する場合には、接種を推奨しています。一部の国(乗継国を含む)では、ブラジルからの入国者に対し、イエローカードの提示が求められる場合があります。
○ 黄熱のワクチンは、全国24カ所の接種機関で接種できます(料金は12000円程度)。アレルギーや病気療養中、妊娠中のある方などは、接種ができない場合もありますので、詳しくは最寄りの接種機関にお問い合わせください。
 

▼ 黄熱について
 ▼ 黄熱の予防接種(ワクチン)について
 ▼ 印刷用リーフレット

◆ 余裕を持ったスケジュールでの接種を!
  黄熱ワクチンをはじめ生ワクチンを接種した場合は、別のワクチンを接種するときに27日以上の間隔を置く必要がありますしたがって、複数のワクチンを接種するには数か月の時間が必要です。

 ブラジルに限らず海外では、日本国内には常在しない疾患や、国内では発生が稀な疾患が発生しています。安全に渡航する地域や渡航先で過ごすには、黄熱以外にも、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病等の予防接種も検討が必要です。

◆ 予め医療機関情報の入手方法の確認を!
 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関の受診が必要です。予め調べ方を確認しておきましょう。

   外務省 渡航関連情報 世界の医療事情

                                    2016年2月5日掲載 6月27日更新