東日本大震災・復興への活動

JAMSNET東京 震災支援活動

2011年3月11日を境に、日本の風景は一変したように思います。海外にいる邦人や国境をまたぐ活動をする日本人を応援することを目指している我々ですが、震災発生後、国内にいらっしゃる日本人のために何ができるか考え、まずはHP上での情報提供を行ってきました。ジャムズネットの本拠地であるニューヨーク他世界中の皆さまから多くの支援申し出も受けました。ジャムズネット東京は、2011年4月に第一回総会を東京で開催しましたが、こうした世界の人たちの”思いを繋ぐ”ことも、我々の仕事、あるいは運命なのではないかと考え、震災復興のための活動も一つの柱とすることにいたしました。平和な祖国なくして国境をまたぐ活動はできません。復興支援のために、我々が多少でもお役にたてれば幸いです。

2011年4月吉日
ジャムズネット東京代表 仲本光一

支援団体

ジャムズネット、ジャムズネット東京が震災関連で支援している団体

相馬広域こころのケアセンター”なごみ”

相双に新しい精神科医療保険福祉システムをつくる会

心のかけはし岩手

なごみ

JAMSNET、JAMSNET東京の震災支援活動。発生後の経緯

音楽キャラバン隊@いわき

2011年12月

12月10日、米国日本人医師会はAsian American Federationと共同で、ニューヨークとボストンで災害精神科の研修会を実施致しました。
日本からは宮城県他、被災地の最前線で活躍されている多くの精神科医師の参加があり、活発な意見交換が行われ、たいへん有意義な研修会となりました。
以下、その詳細とメンバーに関するPDFです。

2011年10月まで

  1. 災発生直後よりジャムズネット東京のホームページ上で震災関連情報、支援者向け情報等を発信。
  2. 3月12日、本間俊一はジャネット・タカムラ氏(コロンビア大学福祉大学院学長)と共同し、ボランィア生徒とともにジャパン・リリーフチームをコロンビア大学内で立ち上げる。
  3. 岩手県大槌町に震災直後より田中健一(後にJAMSnet東京に参加)が埼玉支援チームとして物資等の支援活動を行う。現在も継続中。
  4. 同町を含めて宮城県、岩手県に、日本アイ・ビー・エムの現地復興支援の一環として上田雅士(後にJAMSnet東京に参加)が震災直後より現地入りし、広範なボランティア活動を開始。現在も継続中。
  5. 鈴木満は、震災直後より宮城、岩手等の被災地の医療支援を毎週末に行う。現在も継続中。
  6. 重村淳は、震災直後より宮城県、福島県に出向き、災害救援者・支援者(遺体関連業務、原発復旧作業従事者、その他行政職員、専門職)への支援を行い、現在も継続中。また、日本トラウマティック・ストレス学会副会長として、被災地専門家支援プログラムに関わっている。
  7. 4月17日、JAMSnet東京第1回総会を開催。団体として被災地の支援を行うことを決定する。
  8. 4月24日、仲本光一と柳沢貴裕が南三陸での医療ボランティアに参加。その後福島県立医科大、東北大学医学部を訪問し、JAMSNET、JAMSNET東京しての支援の可能性を検討する。結果、福島県立医科大の精神科チームへの支援を決定。現在も継続中。
  9. JAMSNETのメンタルヘルスチームが被災地の心の支援(支援者への支援)のためのホームページを立ち上げる。
  10. 5月14日第1回東京、NY、タンザニア、福島をつないだテレビ会議 「復興への提言」画像、パワーポイント・スライド共有。
  11. 5月15日、濱田篤郎、池田みどりによるキャラバン隊が福島での医療講演・演奏会を実施。
  12. ニュージャージー州テネフライ高校作成のメッセージボードが、NYの桑間雄一郎、日本の田中健一を通じて福島県立富岡高校に贈呈される。
  13. 小林利子主催のエンリッチメント折り紙療法プロジェクトによりジャパンデイ(2006年よりNYセントラルパークで毎年開催されているイベント)で作成された折り鶴4000羽が、福島県郡山市青少年会館に贈呈される。また、同プロジェクトは6月19日避難所である郡山市青少年センターで「折り鶴の花ワークショップ」を開催。
  14. 6月、桐畑美香が、宮城県南三陸町で心の支援ボランティア(「国境なき医師団」)に参加
  15. 7月、岩崎美智子等が、福島県相馬地区でのボランティアに参加。
  16. 7月、鈴木満が、岩手県大槌町へのメンタルヘルス支援プロジェクトを立ち上げる。
  17. 7月23日第2回東京、NY、福島をつないでのテレビ会議。
  18. 7月26日、仲本光一が、上田雅士の案内で、岩手県釜石市市役所、大槌町ボランティアセンター等を訪問し、現状把握、支援の可能性について探る。
  19. 6月12日には鈴木満、亀山静子、進藤由美、さらに8月6日には本間俊一、柳沢貴裕、鈴木満が相馬市を訪問し、丹羽教授(福島医科大精神科)が立ち上げた「相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」の会合に参加。鈴木満は同会の理事に就任。米国日本人医師会からの義捐金15万ドルが福島県立医科大に贈呈される。
  20. 8月29日、進藤由美と上田雅士が、9月17日には加えて、鈴木満が岩手県大槌町社会福祉協議会を訪問し、支援の可能性について話し合った。また、同地区ですでに支援活動を行っている「世界の医療団」、ならびに釜石医師会と、今後の支援についての意見交換を行った。
  21. 8月30日、小林千絵を代表とするTokyo de Volunteerが池田みどりと共に岩手県大槌町でビューティー・ボランティア活動を行う。
  22. 9月22日、野田総理がNYを訪問、総理・夫人に米国日本人医師会(本間俊一、柳沢貴裕、カマール・ラマニ)から被災地支援状況につき説明を行う。
  23. 9月24日 第3回東京、NY、タンザニア、福島を結ぶテレビ会議。
  24. CJCCATが被災地支援復興プロジェクトを立ち上げ、アーツ・セラピーによるメンタルヘルス支援を計画。

【メンバーの医療支援情報】
●「相馬でつなぐ新しい縁」朝日新聞 人脈記
ジャムズネット東京の活動の一端が、取り上げられました。

●米国日本人医師会Japan Relief Fund 福島県立医科大へ
上記ファンドがジャムズネット・ジャムズネット東京の協力のもと、福島県立医科大のメンタルヘルス支援・包括治療支援に寄付されました。

米国日本人医師会サイト(JMSA) http://www.jmsa.org/

●NYからの心の相談110
ジャムズネットメンタルヘルスネットワークでは被災地からのメンタル相談を受けつけます。http://kokoronosoudan110.weebly.com/

●外国人向け相談窓口(多文化間精神医学会)
http://www.jstp.net/ForeignJapan.htm

●日本トラウマティック・ストレス学会大震災支援情報サイト
http://jstss.blogspot.jp/

●災害時の子どもの心のケア(With Kids)
http://heartland.geocities.jp/withkids_kaigai/newsletter.html

●東日本大震災に関するサポート情報 (Group With)
http://groupwith.info/htdocs/index.php

●がん患者さん向け相談掲示板(チームオンコロジー)
チームオンコロジー(がん医療情報)の掲示板では被災地のがん患者とその家族に限り、メディカルアドバイスをしています。
https://www.teamoncology.com/bbs/index_c.php4?coid=1

●東日本大震災に関する電話相談 & カウンセリング・サービス(9/22)
ニューヨーク邦人メンタルヘルスネットワークでは、有志カウンセラーにより東日本大震災に関する心のケアのご相談を無料でお受けしています。

  • 大人に関する相談は、毎週金曜日、午後1時から5時まで、ソーシャルワーカー鈴木弘志へ(電話相談&カウンセリング10回まで無料、TEL番号: 212-663-4263)、但し事前承諾と予約があれば金曜日以外でも可。
  • 子どもに関する相談は、平日午前10時から午後5時まで、教育相談室へ(電話相談のみ無料、TEL:914-305-2411)。

アメリカ全土、日本、それ以外の国からもご相談お受けしています。どうぞお気軽にご利用ください。

【法律関連情報】
●Q&A災害時の法律実務ハンドブック(3/26)
(2006年発行、新日本法規、関東弁護士会連合会編)HTML版
http://www.sn-hoki.co.jp/shop/zmsrc/qa50593/mokuji.htm

●地震に伴う法律問題Q&A(3/26)
(1995年発行、商事法務、近畿弁護士連合会編)PDF版
http://www.shojihomu.co.jp/0708qa/0708qa.html

【義援金情報】
●Japanese Medical Society of America (JMSA)
a web-site donation plan that will use 100% of fund coming to JMSA for medical needs in Japan.

【そのほかの情報】
●Earthquake in Japan(外務省)
http://www.mofa.go.jp/j_info/visit/incidents/

●Japan Now on Video (政府観光局)
http://www.jnto.go.jp/eq/eng/06_video.htm

【メディア情報】
●野田首相夫人との懇談の様子がTV放映

  • 9月22日(木)に、NYを訪問中の野田首相夫人がコロンビア大学で米国日本人医師会の皆さんと懇談された様子が、日本のTVで放映されましたのでご案内します。
  • メンバーの本間先生、柳沢先生がご夫人と会われ、被災地支援について懇談なさいました。
  • FNNニュース http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00208166.html

●ジャムズネット東京の被災地支援が読売新聞(10/7)に取り上げられました。

  • 福島医大と米国日本人医師会などをつなげ、被災地福島に「心のケア」の拠点つくりを始めています。
  • 読売新聞記事

●【寄稿】タンザニアから東北へ『現場で見た被災地医療』

(看護師のためのwebマガジンかんかん「医学書院」:ジャムズネット東京代表 仲本光一)

●【寄稿】ニューヨークから,世界から,東北への支援(MTPro 6/2掲載分)

  • 外務省在タンザニア日本国大使館医務官・ジャムズネット東京代表 仲本光一

●【寄稿】福島医大、「心のケアチーム」ボランティア参加:震災より4ヶ月 岩崎美智子

●被災地視察・支援の様子

ジャムズネット東京代表仲本光一医師と柳沢医師(マウントサイナイ病院)がTMATに加わり、宮城県南三陸、福島県郡山市などを視察した様子を写真入りでご紹介

●岩手県大槌町への支援の様子

メンバーの田中健一歯科医によって医薬品などがいち早く届けられました。現在も継続的に現地で支援を続けられています。(Asahi.com 3/24)

●米国高校から被災地高校へのメッセージ

メンバーを通してニュージャージーのTenafly高校からのメッセージボードが岩手県立大槌高校・福島県富岡高校、海星高校に届けられました。

●折り紙に祈りを込めて

メンバーを通して、ニューヨークのセントラルパークで開催されたイベント”Japan Day”で、ニューヨークのみなさんの手による約3000羽の折り鶴や薬玉などの折り紙が、メッセージとともに福島の被災地に贈られました。
Thousand Crane
●医療支援者向けストレス・対応法(重村淳インタビュー記事)(4/4)
 
 
●震災に活かしたいパンデミックの教訓(日経メディカルオンライン)